平松慶のフィッシングストア「Goldic(ゴルディック)」。ジギング、キャスティング、 GT、遠征などソルトウォータールアーを網羅。

GT

『GT』ジャイアントトレバリー、和名ロウニンアジ。このロウニンアジ(以後GT)をトップウォーターゲームで狙う。

私が本気でGTを狙い始めたのは、23歳の時。まだナイロンラインで狙うスタイルであったが、同時期にPEライン(高分子ポリエチレン)でのキャスティングゲームを試行錯誤していた時代となり、そのスタイル(PEライン)が確立されてからのサイズアップは、飛躍的に大きくなったのは間違いない。

現在のGTゲームはPEラインが主体となり、釣り方も日進月歩で進化を遂げている。

オフショアゲームの中で、トローリングを省く身近なビッグゲームって、私はこのGTゲームだと思っている。

日本国内で楽しむ事が出来、大きいものが50kgを超えるサイズに巡り会うチャンスもある。

平松慶とGT

大きなプラグをキャストし、水面でプラグを演出させ、誘い出し、ド派手なバイトで出て来たGTとガチンコで勝負する。そんな魅力を持った釣りが、まさにこのGTゲーム。

でも、大きな魚(GT)を狙うだけあり、それなりの準備も必要となる。なかなか安易にレンタルタックルで…とはいかず、まずはタックルを準備することから始まる。

それに沖縄や奄美大島周辺のアングラーなら移動(釣り場)にもさほど費用は掛からないが、本州から釣りに出かけようとすると宿泊費や飛行機代なども考えなくてはならない。そういった「遠征準備」を考えるのも釣行スケジュールに必要な事。

ここでは、そういった部分も含めて解説してみたい。

GTを釣ってみたい! チャレンジしに出かけたい!!

そう思った時は「絶対に行くべき」。すぐに行こうと思っても、当然なかなか難しいことは百も承知。
では、何をどうやって考えて組み立てたら良いのだろうか? 
 
●場所を決める。時期を決める。船宿を決める。決意をしっかり持つ。
●沖縄に行ってみたい。沖縄本島でGTを狙ってみたい。…ふむふむ。うんうん。
 
国内のGTゲームは、TV番組やDVDなどで放送されている様に、次々とGTがルアーに飛び出して来る事は、年にそれほどありません。はっきり言って、平松慶は1日1本キャッチ!が今も目標です(これ、マジ)。
 
もちろん、シーズンによっては物凄くバイトしてくる、ナイスなコンディションの季節、タイミングもあります。1日にGTを4本、慶良間諸島でキャッチしたのが、今の私の最多記録。
 
1日、1本キャッチ!を目標に考えて挑んで下さいね。

では、「平松慶がおススメするジギングのタックル選択」と「実釣」を合わせて解説していきますねっ。

時期を決める

これは、とても重要なこと。沖縄の季節風が11月から西風(ミーニシ)が吹き始め、海が荒れ易くなり、1月頃からぐっと水温が下がる。3月下旬には二月風廻り(ニーガチカジマイ)でこれまた荒れる。5月になると梅雨が始まり、梅雨明けをしてすぐに7月には夏至南風(カーチベイ)が吹く。そして夏の台風シーズン到来。

これを把握しておかないと、本当に「1日も釣りに出られなかった…」なんてことになる。

季節風の場合、船長の判断や船のサイズ、狙う場所(ポイント)によってもちろんゲームは出来るので、それほど落胆して欲しくないが、年間100日滞在を5年以上やってきた平松慶、ちょっとは信用してもらいたい(笑)わからなければ、聞いて下さいね。

船宿を決める

GT船
人気ルアー船の情報を見て、是非「この船に乗りたい!」と決めよう。翌月に予約がいっぱいで乗れなくても、是非「この船で釣ってみたい。こんな船長の船なら、乗りたい」そう決めてください。「どこでも良いからルアーでGTを狙いたい」という考えだけはやめよう。経験上、 想像とはかけ離れる場合が多いです(笑)

決意をしっかり持つ

乗合を組んでくれているGT船もあれば、チャーターでの乗船予約が必要な船もある。本気で「のりたい」と決めることで、仲間を募ったり、ショップに掛け合って「GTいく人、いませんか?」なんて動きも出来る。

それに本州からの釣行となると、飛行機の手配も必要。もちろん、宿も。さらに乗りたい船宿がホテルと港の送迎をしてもらえるか、などの確認も絶対に必要となってくる。

「決意を持つ」と、「釣りに行く為に動く」ことになる。ショップに頼ってもいい。その為のプロショップです。私のところにも本当によく連絡が入ります。
「沖縄の〜船でGTが狙いたいです。人数は、3人です。〜月頃で週末に行きたいです」位の問い合わせで十分。遠慮なく声を掛けて下さい。細かなところまでアドバイス出来ます。

船宿、日程が決まった! さぁ〜タックルだ!

ここでは大まかなタックルを紹介したいと思います。

ロッド


GTロッド
8フィートまでの「いわゆる」GTロッド。1タックルを選ぶなら、ポッピング(ポッパー)も出来、誘い出し(ペンシル)でも使えるミディアムクラスのGTロッド。 
※ご要望に応じて、お取り寄せ致します。

リール


GTリール
大型スピニングリール。PEラインの最低でも6号を使用するので、8号が200mは入るものが好ましい。8号が200m入れば、6号なら240mは入るはず。もしそれ以上の太いラインを考えられているならば、ワンサイズ上のキャパシティー(容量)を持ったものを選択するようにしたい。  
※ご要望に応じて、お取り寄せ致します。

ライン


リールのところで記した通り、PE6号を200m以上あれば、好ましい。

リーダー


ナイロンショックリーダーを使用。PE6号ー130ポンド、PE8号ー140ポンド、PE10号以上ー150ポンドが私の目安になっています。

ルアー


GTプラグ01
GTプラグ02

ポッパータイプペンシルタイプのプラグを準備したい。最近は重たいものも多く出ているが、ここでは初心者の方を対象とした文面で考えているので、私はどちらのプラグも150g位を目安に揃える様にして、とアドバイスさせて頂きます。

重過ぎると、炎天下の中キャストを繰り返さなくてはならない状況で、「キャストをする事」が疲れて出来なくなります。高価なプラグよりも「キャスト数」が最初は大切だと思います。

また、あまりにも同じルアーをキャストしていても気分がメゲて、アクションに丁寧さがかけてしまうので、そこそこルアーを変える事で気分も変えて、新鮮さを持ちながら狙うことが大切です。ですので、形状に偏らず、色々なもので「遊ぶ」感覚でプラグを選択して良いと思います。

※ご要望に応じて、お取り寄せ致します。但し人気ルアーは入荷してもすぐに売り切れとなってしまいますので、その分につきましてはご了承ください。

フック


フックが大きい物を使用するので、オーナーばりから出ている「ハイパーワイヤー」なら♯9~10が強くて安心でしょう。

スプリットリング


アシストフックが主流のジギング。オーナーばりさんなどで便利な市販アシストフックが様々なサイズで出ています。それらを最初は活用して十分。ちなみに私は、現在でもオーナーばりさんの市販アシストフック(完成品)を使用しています。

その他あると便利なもの


 大まかなタックル解説はこんな具合です。ただし、まだまだ必要なものはたくさんあります。
 
例えば、
●大型フック用のオープンプライヤー

●PEラインとリーダーとの結束に「PRボビン」
●重たいプラグをキャストするためにキャスティング用のグローブ
●GTがヒットした時に必要なロッドギンバルベルト
●太陽光から目を守り、ストラクチャーから飛び出して来るGTをいち早くキャッチするために偏光レンズ
●ライフジャケットの着用も、お忘れなく。
 
日焼け止めも絶対に必要です。「リップクリーム」は本当に大切です。
 
日焼け予防は唇もしますが、どうしてもすぐに剥がれてしまいます。気付くと唇が最初に日焼けして、翌日大変なことになっています。リップクリームは是非ズボンのポケットに忍ばせておいて下さいね。
 
そして、足回り。これ、重要。
 
雑誌などでも目について気になってしまうのですが、「ビーサン」は絶対におススメしません。とあるGT船長はこんなことを言っていました。「あの〜お客さん、よく来てくれるんだけど、いつもビーサンなんだよな。ファイト中いつ怪我するか、こっちは操船しながらヒヤヒヤもんだよ…」と。

この言葉、本当によく理解出来ます。せっかくワンチャンスをものにしてファイトしている状況で、スムーズな動きが出来ない、危なっかしい、といった「不安」要素を自分から作っている。ビーサンはとくに船上では気持ちが良い。それはよくわかるけど私から言わせれば「危ない」としか思えない。

せめてカカトのあるクロックスのようなものでGTを楽しんで下さい。

「GTゲーム」まずはこれらを頭に入れて、楽しむ様にしましょう。分からない事があれば本当に遠慮なく問い合わせ下さい。直接お電話でも構いません。私がわかることは全てお答え致します。